アキラメナイデ
「この病気は今の医学では、予後五年くらいと思って下さい」
今から四十五年前、私が十七歳の時でした。
膠原病と診断されたとき、主治医に言われた言葉です。
絶望の夏でした。
それまでの私は、英国留学をしたくて、一生懸命勉強していました。
飛行機で飛び立つ日を夢見て、未来がいっぱいでした。
しかしながら、この病気によって、地獄のような日々、年月、人生の流れを得ることとなりました。
「死んだ方が楽かな」と思った日は数知れず、それでもこの年まで生き長らえてきたのは、神仏を信じることによって、人生の道理や仕組みを学ぶことが出来たからだと思っています。
人は若いころ、「年を取ったら、生きていてもそんなに楽しくないのではないか」と思うかもしれません。
それでも、年を取らないと分からない幸せが沢山あります。
たとえそれが、荒波に押し流されそうな船であっても、途中で降りるのはもったいなさ過ぎます。
どんなに辛く惨めな思いをしても、生き抜いたとき、本当に大切で幸せな何かが訪れます。
あきらめないで、神仏と親しんで、天の与える試練を超えて行きましょう。
人生とは、その試練に魂を磨かれて、自分がどんなに恵まれていたかを知る旅でもあります。
画像は比叡山から見た景色です。
今日のフィーリングは、Aimerエメさんの「Torchesトーチーズ」かな