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瑞光天とは- about -
瑞光天とは

人の在り様を知る事はとても大切です


 人がこの世に生まれてから去るまでの間に、様々な幸福もありますが、困難の方が多くあるように感じてしまうようです。
「それは何故なのか」と多くの人が、時折他人の不幸や哀しみを知る度に、心に思い起こす問いかけであると思います。
人は皆一様に「安らかに畳の上で死ぬ」訳ではないので、そのように感じることも多いでしょう。
一生のうちで、他人よりずっと困難が多いとみなされる様な人もいて、それに比べて割合多くを無事に切り抜けられる人もいて、困難の量や質は、当然皆同じではなかったはずです。
 困難の続く人で、本人にとっては、あらゆる苦しみが襲ってくるように感じられても、それが他人には理解してもらえない人もいます。
また、突出した名誉や財力が無くても、生涯何らかの福が多く訪れる方々も居られます。
 幸福の種類は様々で、それが結局個人の考え方の問題ではありますが、小さな事にでも心から感謝できる人は、「幸せな気持ち」を多く味わえるように思えます。
些細な事柄のように見える「美味しいものを食べられた」「優しい言葉をかけてもらった」「朝陽がとても綺麗だった」「夕陽から、今日も一日を無事に終えられそうに感じられた」など、このような小さな場面を心に飾る事の出来る人は、心の優しい人であり、何処かに満ち足りた愛情の記憶がある方に多いかもしれません。
多くの方は「そんな愛情なんてそれほど感じた事はないよ」と思うかもしれませんが、人々には知らぬ間に、天からの見えない愛情が注がれていると思います。
その「愛」の多くは、人にとっては厳しいと感じることが多いから、それが愛であることに気付かないのです。
 人との出会いや仕事関係の事柄などで、掃き捨てたくなる日が多いと、考えていらっしゃる方も多い事でしょう。
では何故そんな日が人生にはあるのでしょうか?
その苦難は実は天からの「提案」だと私は思います。
嫌だなと思う仕事から、実は多くを学んでいます。
この世で起こる全ての嫌なことから学ぶべきことは、「人のあり様」ではないかと思います。
「人はこんな時、どんな態度をとるのか」「人はそのような時、どんな言葉を他人にぶつけるのか」、人の心の奥にある黒や灰色の部分を感じ取り、自分の人生に生かすのです。
言われたこと、されたことを心に刻んでしまうと、自分の心の色も次第に色あせてしまいます。
 人には「岩に刻んだ文字のような人」と「砂に書いた文字のような人」と「水面に書いた文字のような人」の三種があると言われています。
これは人々から受けた仕打ちに傷付いた、人間の心のあり様を現した言葉だと思いますが、嫌なことに出会って岩に刻むように、そのことを心に刻む人は、「怨」をエネルギーに変えて人生を鼓舞しながら、やがて見返してやろうとすることも有るでしょうが、多くの場合「怨」は他人ばかりでなく自分自身も傷付け、病気や不運の原因になったりすることが有ります。
「せめて砂に書いた文字のような人」であれば、さざ波やそよ風や仲間たちがその傷を癒してくれて、不徳を積むことにもなりにくいでしょう。
「水面に書いた文字のような人」は人生の達人と言えるかもしれません。
知人の優しさを感じ取ったり、自然が与えてくれる歓びを味わったりしながら、人生にある、ほんの小さな幸せを心に積み立てて感謝の気持ちを育て、自分の人生を豊かにして行ける方々だと思います。
嫌な記憶を忘れるのはとても難しいのですが、多くを学んだ方なら解るたった一つの事があります。
「天が本当に身近にあるという事」、宗教的というのではなく、ただ人智の及ばない世界が人々の人生と共に存在していることを、心の何処かで受け入れている方は、本当に福を持っている方だと思います。
 苦しみが多い人生だと人に認識されると、時折いわれのない中傷や、価値のない人のような扱いを受けることも有ります。
しかし人生は自分の心の不備や、行動の不備を修正すべき大切な場であり、信じ難い事かも知れませんが、苦しみや哀しみに心は知らぬ間に磨かれています。
もちろんその磨かれる痛みのゆえに、怒り狂ってあらぬ方向に考え方が飛んで行って、どんどんくすんだ心の色となってしまう事が、あるかも知れませんが、それはあまりに残念で悲しい事です。
せっかく与えられた人生のチャンスを、自分で壊して行くことになるからです。
 そして大切なことは、不幸の続く人々をけして侮ってはいけないという事です。
その方々は人生の大切な修行をなさっている状態です。
その様な方々を侮ったり卑下したり足蹴にするようなことが有れば、その人々と同じような不幸がやがて自分に降りかかってくることになるかも知れません。
辛い状況にある人々に心を寄せて、優しい言葉を掛けたり、できることに協力して行く日があれば、人を慈しむ心を持ったその様な人を、助けてくれる天のものが必ず訪れるはずです。
画像は青森県青森市城ヶ倉大橋です。
 今日のフィーリングは、矢沢永吉氏の「逃亡者」、カンサスの「すべては風の中に」かな