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瑞光天とは- about -
瑞光天とは

最期の日 後悔しないための愛を


 近ごろよく親と子の不和の問題を、人づてやニュースなどで見ることが有りますが、それはどこの家庭でも、起こり得る事なのかなと思ってしまいます。
考えてみると子供はかつて親の一部でありますが、一旦外の世界に出てしまうと、その子供は独自の環境にさらされます。
兄弟姉妹がいる時は、それぞれものの捉え方が違い、独自の宇宙を形成して行くのでしょう。
その過程で兄弟姉妹の等級が、決まって行くようにさえ思ってしまうかも知れません。
ここにも争いの種があるかも知れませんが、(それぞれの兄弟は似ているところもあるかも知れませんが)基本的に別の世界を形成していきます。
それ故親の考え方と違って当然であり、行動も態度もその人独自のものであって良いとは思いますが、方向が全然違うと言うのはどうかなと思います。
人がこの世で生きる時は、恐らく人生の方向も同じであることが望ましいような気がします。
何故なら人はいつか皆死にます。
「死」という生物の宿命である、一つの方向に人は向かっています。
親とは違うハイウェイを走るような人生も、青い海の上をゆっくり進む人生も、やがてこの世の全てを置いていく、一つの「死」という入り口に到達します。
自由に生きて良いと思いますし、色々な考え方があっても良いでしょう。 
しかし若い頃は一般的に、身体も柔らかくフットワークも軽く、自分の起こす行動に文句を言われたくないかも知れません。
そして年を取って体に起こる様々な負の現象を経て、やっと親を理解する時が来るかもしれません。
(もちろんこれは一般的な話ですので、暴力を受け続けたりないがしろにされ続けたなら、話は別次元です。)
 その一般的な流れの果てに、もし親を理解出るようになったとして、そしてもしその時親が他界していたなら、酷く後悔しないだろうかと心配になります。
 激しい口調で親を攻め立てたり、ないがしろにすると言うのなら、必ずいつか心に恐るべき寂しさと後悔が、訪れるのではないかと思います。
「お弁当を作ってくれた」、「美味しいおやつもくれた」、「成人式には祝ってくれた」、数々の思い出があるのなら、色々な書籍やドラマなどは暫く何処かにおいて置いて、素の心で互いに理解しあう日が有るべきではないかと思います。
「あの時どんな風に思っていたの?」「あの時どうすれば良かった?」などいつか歩み寄りをするための「時」を持った方が良いと思います。
親も子供を育てる時は、全てが「その人生初めての経験」ですので、間違った判断も有ったかも知れませんし、誤解をしてしまう事もあったかも知れません。
時は一方通行で、転回のスペースも有りませんが、親と子の心が解け合う日は、それぞれの人生最大の「力」がその家系に発生すると思います。
同じ血が流れている者たちがその「力」を合わせるほど、強い力はないと思うからです。
黄泉の国に行くとき、持っていけるものを選ぶとしたら、それは共に暮らした家族への愛、そして心から愛した人の思い出であるべきかと思います。
「最後の日」をいつも抱きながら人生を渡って行くと、少しは良い生き方が出来るかも知れません。
 画像は、大分前から庭にありますが、綺麗に咲いたニッコウキスゲです。
今日のフィーリングは、Fleetwood Mac フリートウッド・マックの「Song Bird ソング・バード」、Joe Sample ジョー・サンプル氏の「Free As The Wind フリー・アズ・ザ・ウインド」、同じくJoe Sample ジョー・サンプル氏の「Sunrise(Album Version)サン・ライズ(アルバム・ヴァージョン)」かな