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瑞光天とは- about -
瑞光天とは

今日は春彼岸の入りです

 今日は午前中は晴れて、割合暖かかったです。
お墓に行って石を磨いているうちに疲れてしまいましたが、「春を感じる季節となったのだな」と思いました。
もうすぐ花の季節ですね。
私は花が咲き始めるのも好きですが、それよりほんの少し前がもっと好きです。
それはまだ虫が居ませんので、木の下や草の付近を安心して歩けるからです。
 昨年の夏頃でした。
家の庭のお宮で礼拝をしていたとき、心を込めてお経を読んで終わったころ、右の手のひらに「ポタン」と何かずっしりしたものが落ちてきました。
「何?この重たいの」と思いながら見ると、親指ほどのイモムシが手の平に乗っていました。
「ぎゃーっ!!」と叫びました。
その大きなイモムシが、八大龍王様のお宮に供えてある、大きなどんぶりに入っていた水の中に落ちました。
その途端しゃばしゃばと水面を泳いで回ったのです。
「イモムシって泳ぐんだわ」と思って少し観察しましたが、塀の外に出しました。
生まれて初めてあのような大きな長虫を見ました。
「長虫」と呼ばれるものたちは、小さな虫からミミズ、ヘビとなり、やがて「つの」が出て龍になると聞いたことが有りますが、あれもやがて龍となるのでしょうか。
その時私の手の平を思い出すのでしょうか。
私は思い出したくありません。
あれ以来小さな長いものを見ても、「いつかこれもあんなふうになるのかも知れない」と思い、春の小さな毛虫も恐ろしくてたまりません。
 お彼岸は一週間近くあります。
私は仏教徒としては、入り彼岸と御中日(おちゅうにち)は特に、四足二足を食さない様にしています。
食さない事で、亡くなった方々や「いきもの」への想いを、深めるようにしています。
私は春彼岸が一年のうちで最も好きです。
亡くなった方が心の中に、この世に忘れて来た何かが有るのなら、またいつか生まれ直して来られるような、そんな感じがする芽吹きが、あちらこちらで見られます。
諸々の魂には、そうしてまた新たな季節が始まり、それは穏やかな風の中で心が整い、幸せを感じるようであって欲しいものだと思いながらも、その風の中に時折きらりと冷たい風が含まれるとき、お経を唱えたりしています。
「我 身命(しんみょう)を愛せず ただ無上道(むじょうどう)を惜しむ」
大好きな一節です。
 画像は、アケビ細工教室の先生宅の、広いお庭のチューリップです。
あと少しで物凄い数のチューリップが咲くのです。
毎年楽しみです。
今日のフィーリングは、Alan アランさんの「Echoes エコーズ」、伍芳 ウーファン さんの「葬曲」、David Sanborn デヴィット サンボーン氏の「The Dream ザ ドリーム」かな