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瑞光天とは- about -
瑞光天とは

恋だったのかも知れない

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 ある時からジョーイは散歩から帰ると、陽の光が入る窓の方を、じっと見つめるようになりました。
いつもは走り回っていたのに、「歳を取って散歩に疲れたのか」と思って居たのですが、ある日「もしかしたら何かを思い出しているのか」と感じました。
いつも散歩に行く母に聞いてみると、途中でよく出会う犬がいると言いました。
その犬の飼い主は、広い田んぼに来るとリードを外して、自由に走らせていたそうです。
それでジョーイの所に走ってきては、遊んで居たそうです。
 ある日その子が家まで付いてきたのです。
その子の家は少し遠かったので、交通事故など懸念して、飼い主に連絡しました。
すると翌日から、その子はもうジョーイの所に来られなくなったようです。
 それから間もなくジョーイは肛門周囲腺腫となり、去勢手術をすることになりました。
しかし手術する日の朝、私の手を噛んだのです。
「この子なりに、何かを予知して緊張して居るのだろう」くらいに思って居ましたが、間もなく私は酷く後悔することになりました。
 手術後、回復して散歩に連れ出したとき、またあの子に出会ったのですが、ジョーイは脇目もふれず、まっすぐ道を歩いて行ったそうです。
 動物病院の方々には、本当に良くして頂きました。
社会のため様々な観点からデ−タ解析し研究し、出した結論も有ることでしょう。
そのことについては深く感謝して居ります。
 人々がこの社会で暮していくために、多くの分野の多くの人々が研究と論議を重ね、出て来た答えは、私達を多く救ってくれます。
その中で、時折何処に線引をすべき事が出て来ます。
その境界にある「決め事」の故に、「可哀想」や「哀しい」
といった感情を切り落とさなくてはなりません。
温情に流されてばかりでは、収拾できなくなるからです。
 つまりこの世はそういう場所なのでしょう。
人がどんなに誰かに想いを寄せても、全ての人が幸せにはなれず、どんなに未来を夢見ても、想う結果が得られない事も有ります。
この世は修行の場として捉える事が、適切かも知れません。
 それでも私達にはできることがあります。
それは「正しく祈る」事です。
事柄に対して人事を尽くしたなら、最後に残されているのは祈ることです。
「正しく祈る」とは他人の願いを蹴散らしても、自分の幸福を勝ち取ろうとするのではなく、天の意志を受け止めて祈ることです。
自分と同じ様に、他人も幸せになりたいのです。
それを理解しようと努力して、心の研鑽を積むのです。
正しく祈ることに依って、天の意志が何であるかを知ることが出来て、やがてその中に、その人の本当の幸福が見つかるはずです。
 私の人生があと何年残っているかわかりませんが、ジョーイが今度は人に生まれ変って、素敵な恋愛が出来ることを祈って生きて行こうと思います。

画像は青森県三戸、城山公園のツツジです。
今日のフィ−リングは、佐藤竹善氏の「万里の河」、宇多田ヒカルさんの「Deep River ディープ リバー」、Joe Sampleジョー・サンプル氏の「Rainbow Seeker レインボー スィーカー」かな