負の感情は己の内側に向かってこそ輝く
それぞれの人生の流れの中で、様々なものや事柄に出会うのですが、一番その心を(例えば穏やかにでも、あるいはとても激しく)揺らすものは、人との出会いであると言えるでしょう。
人は「自分より優れている」とか「自分の方が優れている」という、社会に於ける比較の文化と相まって、その心は時折穏やかではいられない事もあるでしょう。
人によっては自己嫌悪に苛まれて(さいなまれて)、自分を激しく責め立てた結果、対象になっている人物に対して、大きな反感を持つことも有るはずです。
「何でも優れている」様に感じる相手に対しては、まるで自分がとんでもない周回遅れにさらされている様に感じたり、まるで未来までも奪われて行くようにさえ、思い込んでしまうかも知れません。
そんな時が一番その人生にとって、大切な場面だと言えるかと思います。
人に対して反感でも嫌悪でも、つまり嫉妬心を抱いても良いと思います。
自分をよく探求して、時には己のふがいなさに涙しても、大酒を飲んでも良いでしょう。
しかしながらその先が、最も大切なのだと思います。
その「負の感情」とも言えるものを、全て自分の心にぶつける事が、一番良いと思います。
負の感情が他人にストレートに向けられるとき、それは時折強力な「生霊(いきりょう)」となる可能性が有ります。
「生霊」を発するにはそれなりのエネルギーが、その人から流れ出て行きます。
ストレートに他人に向かう生霊は、相手を傷つけるだけでなく、自分をも酷く傷つけて行くことになります。
その生霊を発したときに流れ出るエネルギーは、その人がここ一番で力を発揮したい時の「念」も奪いながら流れ出てしまいます。
それはその人にとって大切な人が、心の傷を負ったり重い病気になったりした時に、回復のための祈りの力をも弱めてしまうと言う事です。
嫌いな人は傷付いても死んでも構わないが、大切な人は守りたいという願いは、自分勝手なものとされてしまうと思います。
人はどんな人でも、誰かにとっては大切な人であると思います。
それ故自分の心を揺さぶったり、穏やかにしないと言う理由で、その人が例えば「傷付けば良いのだ」とか「いなくなればいいのだ」等と、思うべきでないのは明らかでしょう。
いわゆる「負の感情」を、己のエネルギーに変換することが大切だと思います。
自分自身の心に向けられた「負の感情」は、大きいほど自分の未来への推進力になる事でしょう。
それは自分自身の努力に対する、大きな「鼓舞(こぶ)」となり「応援歌」となり、自分の心を強く成長させて行きます。
足りないものを補うべく学び、鍛錬し、それはまた他ならぬ修行の時間です。
けして楽な事ではありませんが、自分の嫉妬心を自分の人生の推進力とした人は、本当の勝利者となれる素質が備わる筈です。
その様な努力をして行く人は、自分の「念じる力」を強めて、本当に誰かを助けたい時、その「心の力」を発揮できるのだと思います。
画像は「私が育てたワイルドストロベリーに実がなった」という記念写真です。
とても嬉しかったです。
今日のフィーリングは、Peter Gavriel ピーター・ガブリエル氏の 「Playing For Time プレイング・フォー・タイム(Bright-Side Mix ブライトーサイド ミックス)」、Mark Ayres マーク・エアーズ氏の「Main Theme メイン・テーマ(From ”Rain Man”フロム”レイン・マン”)、Bill Evans Torio ビル・エヴァンス・トリオの「My Foolish heart マイ・フーリッシュ・ハート」かな