「お調べ」は腕力を使わない格闘です
稀に他の方から、「私も霊媒師になれますか?」と質問されることが有ります。
自宅に居てのんびりと過ごしながら、人を視る仕事だと思われるのも無理のない事かも知れません。
そして人を視るために多くの準備をしていることは、ほとんどの方が知らない事だと思います。
まず人の人生をお調べする事は、「危険極まりないこと」です。
対面した方がどのような血縁の流れを持ち、どのような因縁を持っているかの全てが、即座には分からないからです。
多くの恐るべき因縁を持っていても、即座に出ないものが沢山あります。
悪霊となった力のあるものほど、中々姿を現さない事が多いのです。
「拝んで頂きたい」と言われることも有りますが、それは更に危険なことという他有りません。
拝んで行くほど凄まじいものが現れ、拝む者の人生も狂わされる可能性が有ります。
それでは何故そんな仕事を選ぶのかと思われることでしょう。
その様な仕事をしている恐らくほとんどの方が、自分で好んでそれを受け入れてはいないと思います。
全員ではないにしても、初めのころはこの仕事を、半分泣きながら行っているというのが、本当のところではないでしょうか。
みんな普通に暮らしたいのです。
しかしながらどんなにあがいても、結局その場所に引きずり戻されてしまう、つまりその場所にいることを選ばれてしまうのが、「人をお調べする仕事」に携わるものではないでしょうか。
その仕事をする「命の覚悟」を持たないと、対面する「得体のしれない何か」に対して勝つことは出来ません。
その為にお経を学んだり、水垢離(みずごり)をしたり、霊格を高める努力、守護を受けられる様な魂を磨く努力をすることになるわけです。
霊感を使って行う仕事には全て、このような側面が有ります。
「占い」などは、一つの学問として捉えられている様ですが、一流の占い師になるためには、霊感は欠かせないと思います。
人を幸せにするための仕事ですので、対面した相手にまとわりつく「その人を貶めようとする何か」とも、知らぬ間に対峙することとなります。
それが稀に現れる、強大な力を持つ悪霊であったなら、「お調べ」をするとき、命を奪われる事も想定しておかなくてはなりません。
調べた相手が、帰った後の処理もしておかなくてはなりません。
そういったことに多くの時間を費やすことは、恐らく多くの方々の知らない世界であると思います。
そういう意味で「お調べをする」ことは、腕力は使わないけれど、「お調べをする相手を貶めようとする悪い霊」との格闘、という事であると思われます。
画像は新青森駅の巨大なリンゴの展示物です。
リンゴには、その成分や味にも「未来がいっぱい」で、見るだけでも幸せな気持ちがします。
今日のフィーリングは、高橋真梨子さんの「テンダネス」、酒井法子さんの「蒼いうさぎ」、Al Di Meola アル ディ メオラ氏の「Beyond The Mirage ビヨンド ザ ミラージュ」かな