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瑞光天とは- about -
瑞光天とは

五寸釘の物語


 最近夢をみました。
全体的に穏やかな夢でしたが夢の最後に、子供のころから飾ってある着せ替え人形に、真っ黒な帽子と黒く長いマント、黒い手袋を着せてあったのを見ました。
「まるで悪魔のような衣装だわ、悪魔がまた動き出したのかしら」と不安になって目が覚めました。
その翌日猟奇的な殺人事件があって、ニュースを見ながらこんな事が起こるということだったのかと思いました。
 人は病気でもない限り、いつも自分の頭を自分でコントロール出来ると思っているかも知れませんが、それはどうかなと思うことが多々あります。
例えば脳梗塞などで頭の状態がいつもと違う場合、あらぬ声を出したり、その人の普段の性格からは考えられない様な行動を、起こしてしまうことも有ります。
このような時、「何か」が頭に入り込んで居るとも考えられます。
 私の父が病気になる前、二階の寝室に一人で行くのをとても嫌がりました。
その部屋は「落ち着かず、何となく嫌な気持ちになる」と言っていました。
それを聞いて私も色々と部屋に処理を施しましたが、淀んだ空気の中に三人の人が存在すると知っていました。
父は普段そんな話を面白がるのに、私がその部屋に施したことを馬鹿にするというわけではないものの、あまり認めているとも言えませんでした。
 一人で留守番をしていたある夜、突然怒りがこみ上げて大声を出して怒鳴ったのです。
そのあとすぐ血を吐きました。
何処かが切れてしまったのでしょう。
誰も居なかったので、肺に血が溜まると呼吸できなくなると思い、気が遠くなる前に急いで運転して病院に向かいました。
肺からの出血でした。
そのあと入院することになり、そのためか膠原病も悪化し始めていました、
様々な理由で、遠くに転院することになり、私が家から遠く離れているうちに、父がある朝脳梗塞で倒れたのです。
私は八か月以上家に帰れませんでした。
 お正月にはいったん外泊許可をもらい、家に帰ることが出来ましたので、何時間もお経をあげ回向していました。
病院に戻らなくてはならない日の朝、初めて「五寸釘」の形が現れ、それが家に向けて打たれていたのが見えました。
しかも三本の五寸釘です。
呪いですが、さる方法で処理しました。
かなり古い時代からの呪いのようでした。

 それから何か恐ろしい感じがして、「今日私は命を奪われるかも知れない」と思いました。
その為、車ではなく列車で病院に帰ることにしたのです。
駅のホームでもいろいろ気を付けていました。
「ホームに落ちるかも知れない」などとあらゆる危険を考えて、とにかくしっかりと座席に座るまで気を抜くまいと考えました。
列車が来ても、乗車口付近に他の乗客は居ませんでした。
そして私が乗車口に足を掛けようとしたとき、急に目の前が歪んだ様になり足を踏み外し、滑って右足を金属の何かにひどく打ち付けたのです。
右足はきっと酷い傷になっていたことでしょう。
とにかく列車の入り口に這い上がって立とうとすると、痛みは激しかったのですが、そのまま歩いて座席にたどり着きました。
靴の中が生ぬるく湿っていったのを覚えています。
 そのうちに乗車口の方で「きゃーっ!この血何なの?」と騒ぐ声がしました。
自分の事だとは思わずに、じっと痛みに耐えていました。
すると間もなく駅員さんがやって来て、「お客様何処か怪我されていらっしゃいませんか?」と声を掛けられました。
「先ほど乗車口で転びましたが、骨は折れていないと思います。」と答えました。
「一旦下車して、病院にいらした方が良いと思いますので」と言われ、通路を見るとかなりの血が点々と私の座席まで続いておりました。
乗車口はかなりの流血事態となっていたのでしょう。
そのまま車いすで運ばれ、救急車に乗り病院で傷口を縫う事となりました。
 さらにタクシーにお願いして入院している病院まで行くことになっていたのですが、不慣れな地で、見たこともない場所で降りてしまったので、病院に着いたのはほぼ消灯の時間でした。
 怪我した私を見つけて、病院に行く手はずを整えて下さった駅の方々には、ご迷惑をお掛けして申し訳ない気持ちと、心よりの感謝をお伝えしたいです。
 この様に、人の頭はいつも正しい判断が出来ると言うわけではなく、普通は見ないものをある日見てしまうことも有ります。

この話は次回に続きます。
 画像は家の小さな庭に咲いた、ムラサキツユクサです。
今日のフィーリングは、上妻宏光氏の「Beams ビームス」、姫神さんの「火振り神事」、レディー・ガガさんとアリアナ・グランデさんの「Rain On Me レイン オン ミー」かな