今年最後の紅葉
明け方、「今年最後の山だよ」という声を聴いて、目が覚めました。
「今年最後の山?そうだ、今日山へ行こう!」と飛び起きて、いつもと違うルートから、山に行きました。
紅葉の華やぎは薄れて、白い骨のような木々の間から醸し出される、異界のような怪しげな色彩がありましたが、風も穏やかで、静かな日の光が心を癒してくれながら、少し感傷的な気持ちが湧いてくるのは、この先が厳しい自然の季節を迎えることを知っているからでしょうか?
真冬に向かっている道の上でも、今ある光を存分に楽しんだ日でした。
人はどんな幸せの時でも、そのままそれが永遠に続くことはないと言えるでしょう。
幸せだと思える時間をしっかり握りしめて、辛いときそっと開いてみると、幾ばくかの落ち着きが蘇って来るかもしれません。
優しい山とは暫くお別れです。
画像は八甲田山です。
今日のフィーリングは、ヴィバルディ「ヴァイオリン協奏曲へ短調 ・冬」かな