結婚は 魂のステージを上げられる 最も大きなチャンスです
先日テレビを見ていたら、自分の夫が詰め替え用のシャンプーのまま、容器に移し替える事も無く使い続けていると、若い女性が怒っていました。
またある日は、自分の妻がトイレットペーパーが芯だけになっていても、新しいものに取り換えないと怒っていました。
その他にも、かなりのカルチャーシヨックに近いものが語られていることに、驚きました。
そのような事一つ一つが心に蓄積されて、ある日爆発してしまい、酷い結果を導いてしまう事もあるように思われます。
「結婚前は両目を開けて、しっかり相手を視て、結婚後は片目をつぶりなさい」という言葉が、どの本かに書かれてありました。
時折来訪されるご夫婦が和やかで、互いに心通じるご様子を見ていると、もしかすると、この様な事柄の数々が、知らぬ間に上手に心に整理されているのではないかと思います。
シャンプーを詰め替えていないことに気づいた方が、詰め替えておき、トイレットペーパーがセットされていないことに気づいた方が、取り付ければよいと思います。
互いに働いているのだから、全部平等であるべきなのだと思う事は、理解はできます。
それでも女性には、特に大切な役割があるのではないかと思います。
「人と人との和を保ち、言葉を選びそれを導く行動をすること」というのは、ひと昔前は多くの事を女性だけが我慢している時代のように思えましたが、今は女性も随分自由を得ている時代が来ています。
高僧の教えの中に「女人(にょにん)となることは、ものに従って、ものを従える身なり」というものが有りました。
これを聞いて今の世では、怒りを感じる女性もいるかも知れませんが、昔は家庭の中で柳の枝のように、強い風や重い雪にもそれに従ってなびいても、最後まで折れることなく、やがて夫やその家庭を導く存在となることが、多かったのではないでしょうか。
それまでは恐らく忍耐の中、心が痛む日々もあったかも知れません。
それでも多くの場合、そのように生きた最後は、嫁いだ家の中心に位置する事になっているはずです。
違う文化を持った家から、また違った文化に嫁いでゆくので、初めは大変に決まっていると思います。
それでも嫁ぎ先の家族の一人一人に「幸せ」を届けられたら、それが自分自身にとっても、本当の魂の幸福と言えるのではないでしょうか。
結婚は、愛する人と幸せになるためだけのものではないと思います。
「愛する人」を育ててくれた親や、支えてくれたり刺激を与えてくれた、兄弟姉妹もその人が形成されるに至った要素の一つです。
女性が嫁ぐとき、その魂のレベルを引き上げる修行に入ったも同然なのです。
人生の中で結婚というスタートは、誰もが幸せを夢見ているはずですが、幸せな家庭とは、自分たちの「哀しみや衝撃」を何度も乗り越えて作り上げて行く、美しい舞台なのです。
その舞台に天の光が差し込み始める時、生まれて来る子供たちは強く心優しく育ち、やがて人の役に立てる様な素敵な大人になる事でしょう。
私がずっと若いころ、ある有名な結婚式場のコマーシャルを見たことが有ります。
年配女性の落ち着いた声で、「優しい人を探すより、あなたが優しくなりなさい」というものでした。
なるほど結婚は、魂のレベルやそれぞれの持つ因縁の近いもの同志のものかと思われます。
「自分が本当に優しくなることができた時、本当に優しい人に巡り逢えるものなのですよ」という事なのでしょう。
画像は青森県八戸市の種差海岸です。
まだ雪が残っていますが、二月にしてはいくらか温かいです。
今日のフィーリングは、はしだのりひことクライマックスの「花嫁」、Boston ボストンの「Amanda アマンダ」、Ella Fitzgerald エラ・フィッツジェラルドさんの「Misty ミスティ」かな