クリスマスに寄せて
世界中がクリスマスとなりました。
私は仏教徒ですが、聖なる方の生誕をお祝いすることに、やぶさかではありません。
私はかなり厳格な仏教徒の家に生まれましたが、学生時代はキリスト教系の学校に通っていたことがあります。
朝登校すると一時間の勉強会があり、聖書や讃美歌の勉強がありました。
教会実習で東京目黒の教会へ通うこととなりましたが、そこで不思議な体験をしました。
初めて教会の扉を開いた瞬間から、胸が熱くなり溢れ出る涙を止めることが出来ませんでした。
満ち足りた光の輪が胸の中で幾重にも沸き上がり、それはとても幸せな気持ちでした。
やがて病気で、その学校を去らなければなりませんでしたが、今でもその思い出は、温かな日の光と共に、胸の中に残っています。
私たちは、キリスト教徒の造った車やお酒を好んだり、ヒンズー教徒の作るカレーを食べたり、イスラム教徒の織った絨毯を愛でます。
その作品のどの中にも、それぞれの神や聖なる存在の魂が生きていて、不思議なご縁の導きで、その作品との出会いがあるのです。
世界中の、戦火の空の下にいなければならない方々、病気で苦しんでいる方々、恋愛の苦しみに涙している方々、人間関係に悩む方々、大切な人を失った方々、大切なものや事象を失った方々、苦しみや哀しみにある方々全てが、天の愛の贈り物を手にできますように、ただ祈るばかりです。
幸せの涙を流す日がやって来ますように、天に祈るばかりです。
画像は、白樺に寄り添う森の妖精トムテです。
今日のフィーリングはケルティック・ウーマンさんの「You Raise Me Upユー レイズ ミー アップ」かな