毎日お仕事ご苦労様です

　自分が社会に存在しているものとして一番表現しやすいのは、仕事の場に於いてなのかと思われます。
仕事をする場合、その場面に応じた技術や知識を学んだりしながら多くの人に向かい合う時、それぞれに対して今まで自分が身に着けた常識や哲学や思いやりなどや、人の感情を過度に刺激したりしないような範囲で収めるような、言葉遣いなどを駆使しながら対応することは、とても大変な修行だと思われます。
心を砕いて相手の気持ちに寄り添おうとしても、時折拒否されたり思いもつかないような言葉が返って来て、呆然とする日もある事でしょう。
その日は心が折れてしまっても、次の日はまた何とか回復させて、仕事としての何かに対応しなくてはなりません。
この様に仕事というものは、自分の能力を提供して、生活の基や自分の夢の基となる賃金を頂くことであり、それは時折とても辛いことであるかも知れません。
「お金を得ることは、死に病より苦しい」と聞いたことが有りますが、このように多くの修行をさせられる様な苦しみもある事でしょう。
　また、どこにも勤めていない状態でありながら、家のことをやっている方、家事を手伝ったり家族を助けたりすることは、それも立派な仕事だと思います。
人は一生のうちで、きちんと〇〇会社に勤めたりできる日々と、その職を解かれたり、また外からは引きこもりのように見えても、家の中では立派に「仕事」をしていらっしゃる方も居られます。
人はそれぞれの状態で、何らかの仕事をしていると言えるかもしれません。
　この世に存在する全ての人が「仕事」を与えられています。
それは赤子でも病で動けない方でも、その範疇にあるという事です。
「ただ存在するだけ」とある人は言うかもしれませんし、自分でもそう思ってしまう事もあるかも知れませんが、その「存在」が誰かの心の支えになったり、仕事をする方々の寄り添うべき人となっている場合も多いかと思います。
そういった方々に依って、仕事をする方々もまた、多くのことを学ばせていただいているのだと思います。
本当はこの世にある全ての人が、「大切なひと」と言えるのではないでしょうか。
　自分の機嫌が悪いときや対応する相手が気に入らない時があっても、その心をそのまま他人にあててしまうなら、「仕事」をしているとは言えないかもしれません。
何故なら仕事をしている人は、その会社なりの名前を背負っているからです。
その人がお客様として出会った相手に与えるイメージが良くない時、その会社なりのイメージも堕ちて、会社なりの「損失」を招いてしまうこともあります。
ほんの小さな欠陥から大きな建物が崩れることも有ります。
とても恐ろしい事だと思います。
　自分の存在の対価としてお金をいただいているのです。
仕事は技術や知識だけでなく、忍耐などによって自ら搾り取った冷静な対応としての、「相手に対して心を込めてこそ」のものだと言えるかもしれません。
それは時折とても辛い事ですが、忍耐して、人に心を込めた対応をしたとき、必ず返ってくる得難い幸せがあります。
「この人に出会って良かったな」と思って頂ける日は、その人生においての宝物と成り得るのではないでしょうか。
その様な日が段々増えて行くなら、人の感謝から生じる優しい想いが、仕事をしているその人の人生全体を輝かせてくれることでしょう。
そんな方々が増える社会はとても素敵だと思います。
　画像は大好きなライオンです。
今日のフィーリングは、Miles Davis マイルス　デイヴィス氏の「Time After Time　タイム　アフター　タイム」、Shakatak　シャカタクさんの「Night　Birds　ナイト　バーズ」、Fleetwood　Mac　フリート　ウッドマックさんの「Never Going Back Again　ネヴァー　ゴーイング　バック　アゲイン」かな