燃える様に咲いている気がします
どこへ行っても綺麗な花の風景が、心を穏やかにさせてくれる様な季節です。
春は一年で一番美しい風景を見せてくれる季節の一つでしょう。
これから新しく始まる何かの明るい予感と、何かが変化してしまう恐ろしさが所々に潜んでいて、美しく燃える様に咲いている桜の間を歩いても、其の全てが完全な「安らぎと喜び」で、心が満たされているというのではないかも知れません。
見事な花を付けるために、桜はあらゆる痛みに耐えて来たはずです。
人の道もまたそれに似ているようです。
それ故人々は一層桜を愛でるのかも知れません。
潜在的に心通う何かが、桜と私たちの間に在るのかも知れません。
耐え続けてやがて花を咲かせる桜は、大きな力を持っていて、私たちの心の痛みや上手くいかない人生、日常の喧騒(けんそう)にさ迷っている未来の着地点などを、花の美しさのある明るい並木の下を通る、私たちの痛みさえ際立たせ、そしてそれをエネルギーに変えてくれます。
さくらの持つパワーは計り知れません。
私は毎年あの薄い色合いの桜の花が、見上げた空を覆いつくしているのを見る時、まるで「燃えているようだ」と思います。
赤でもオレンジでもない、薄桃色の花々が燃えている様に咲いている気がして、その下を通る時、心の痛みや空虚な思い出も、一生のたったひとコマのように思えて来て、その痛みが自分自身を鼓舞してくれる気がしてきます。
春は温かくなりつつある中で穏やかに見えますが、実は力強く毎年私たちを、その一年をしっかりした足取りで生きる事が出来る様に、鍛え始めている様に思えてなりません。
画像は八戸市史跡根城の広場です。
雲が柔らかい色合いの花のように見えました。
今日のフィーリングは、宇多田ヒカルさんの「桜流し」、Josh Groban ジョシュ・グローバン氏の「In Her Eyes イン ハー アイズ」、パコ・デ・ルシア氏の「モンティーのチャルダッシュ」かな