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瑞光天とは- about -
瑞光天とは

観音像に出会った日


 それは朝夕が肌寒く感じられるようになって来た、初秋のころでした。
いつものように朝の礼拝をしていると、仏壇全体に金色の光が現れ、それは仏間全体に満ちて、目を開いているのが辛くなるほどでした。
仏壇の中央に大きな観音菩薩の像が現れました。
腕も指先も美しい少女の姿で、細く長い腕に蕾の付いた蓮華を沿わせて持っていました。
 金色の光を放ちながら出現している像に、「これは何という事なのですか?」と尋ねました。
すると、「まだ暫くこれは出現します、京都で会いましょうねと伝えなさい。」とだけ言うと、光もその像も全て消えました。
父と母が京都へ行くことを計画していたので、そのことかと思いながら、朝食の時に両親にその光景を伝えました。
父は「お前はいつも変なものを見るね」と笑っていました。
それから間もなく両親は京都へ行きました。
帰って来て玄関を開けるといきなり、「在った❕在った!お前が言っていた金色の観音様!」と言いました。
 京都では比叡山に行ったそうです。
そこにはもちろん観音様も有るはずですが、全てのお堂を回っても同じような像に出会えなかったので、もう帰ろうとしたらしいです。
観光タクシーの方に「もうこれで終わりですか?」と尋ねたら、「横川(よかわ)という所が在ります。」と教えて下さったので、
そのあたりを歩いて行くと小さなお堂があり、金色の像が見えたそうです。
近づいて見ると、少女のようなほっそりとした腕に蓮華を沿わせている観音さまがいらして、その像は普段人の目には触れないような場所に安置されていて、その日は堂の中の大掃除のため濡れ縁に少しの間置かれていたそうです。
そしてその日その時でなければ、拝見する事も叶わなかったらしいです。
その年の暮れに、観音像を購入しました。
それ以来ずっと心の支えになって居ります。
 不思議なことはあるものですが、もっと不思議だったのは父の事です。
普段から私が霊の事や夢見が悪いなどと言うと、本当に馬鹿にして来たと思っていましたが、比叡山で探し回っていたとは驚きました。
その時から人の何気ない態度や言葉だけでは、「その人の本心を表し尽くしている」というものでもないかと思い始めました。
「何なの!このひと!」と思うようなことが有ったとしても、心の奥底にあるものは、実は「一刀両断」にすべきものでもないのかと思われます。
思い込みだけで他人の人格を確定してしまうのは、少しもったいない事なのかもしれませんね。
 画像は比叡山にある県境の図です。
今日のフィーリングは、Electric・Light・Orchestra エレクトリック・ライト・オーケストラの「Turn・To ・Stone ターン・トゥー・ストーン」、クリス・ハート氏の「ダイジョウブ」、Loren・Allred ローレン・オーレッドさんの「Never・Enough ネヴァー・イナフ」かな